昭和52年11月22日 参議院 内閣委員会

[170]
公明党 和泉照雄
外務省の方にお尋ねをいたしますが、去る17日に韓国の国防長官が、竹島に対する何らかの侵略がある場合には、当然自衛権を発動して徹底的に防御すると、こういうふうに言明をされておりますが、竹島は日本の領土と主張している日本であれば、このような筋の通らない強硬な言明に対しては何らかの措置をされるべきだと思いますが、どのような措置をされましたか。

[171]
説明員(外務省アジア局北東アジア課長) 遠藤哲也
先生御指摘の韓国の国会、これは予算決算委員会でございますが、去る18日審議がございまして、そこで与党議員の質問――この質問はこういうふうな質問だったわけでございますが、政府は竹島の戦略的経済的価値を利用するためこれを要塞化する意思ありや、というふうな質問がございまして、これに対しまして、御指摘のように徐国防部長官が、政府としては現段階で竹島を要塞化することは考えていない、韓国は同島に戦闘警察隊を常駐せしめており、緊急事態に即しては右警察隊を強化する用意がある旨答弁したと、こういうふうな実は報告を大使館から受けておるわけでございます。

しかしながら、正式な議事録はいま取り寄せ中であるわけでございますが、いずれにしましても、このような答弁なり発言というものがありとしますならば、わが方としてはきわめて遺憾だというふうに思っております。

御承知のように、竹島は歴史的にもあるいは国際法に照らしましても日本の領土でございまして、そこに韓国の警察隊がい、これを不法占拠しておる、こういうふうな状況に対しましては、政府もこれまで繰り返し繰り返し抗議と、それから撤去を強く要請しておるわけでございますが、今回のその発言につきましても、議事録を見まして確認の上、しかるべき措置を検討をしたい、こういうふうに思っております。