昭和28年12月08日 参議院 外務委員会

[052]
自由党(自由民主党) 團伊能
竹島はすでに隠岐島に属しておりまして、明治20年代にそこに「あしか」の漁業権というものもすでに設定してこれを或る商社に渡したこともあり、日露戦争のときはあすこに望楼を作ったような事実もあると聞いておりまして我が国の領土ということは足利時代以後には殆んど明らかなようでございますが、今日それに日本の完全な統治権が行われていないということは、いわば他国の侵略と申しますか脅威の中にある島である。十分な保護をされていないところであると考えられると思いますがそれで間違いございませんか。

[053]
外務大臣 岡崎勝男
これは韓国側から申しますと、やはり一種の国際紛争と見ている。これは理窟はいろいろありましょうが、竹島という名前が鬱陵島のことを竹島といった時代もあり混乱しているところもありましょうが、韓国側では昔からこれは韓国の領土として主張している所だという係争的なことになっております。

従ってそういう面からいえば国際紛争といえないこともないかと思いますが、我々のほうとしては国際紛争として取上げるほどの理由のあることではなくこれは明白に日本の領土である、こう確信しているのです。