平成27年05月07日 衆議院 憲法審査会

[037]
自由民主党 山田賢司
昭和21年に制定されて22年に施行されましたけれども、昭和27年にサンフランシスコ講和条約が発効して日本が名実ともに主権を回復したときに、本来であれば、真の意味の国民主権ということで、日本人自身が憲法をもう一度自分たちでつくり直さないといけなかった。それを怠ってきたということは紛れもない事実。国会議員もそうですし、先ほど先生がどなたかおっしゃいましたけれども、国民の中にも望んでこなかったんじゃないか、このことについては私も同意をしております。みんな、食うや食わずの中、そんな自主憲法制定ということよりも、やはり経済をしっかり発展させようということで、国民自身がこれに目をつむってきたというか必要性を感じてこなかったのかなということは認めざるを得ない。

ただ、これは本当に平和憲法なのかということを常々私は申し上げるんですけれども、恐らく大多数の国民にとっては、敗戦によって平和がもたらされたと思われているんですけれども、この日本国憲法ができた後ですら、竹島というのは、武力侵略を受けて、漁師さんが殺されて、4000人近い漁民が拿捕されてしまった、こんな時代があった。これもこの日本国憲法下で行われたこと。

そして、忘れてはならないのは、今もこの瞬間も、我々日本人が北朝鮮によってとらわれている。このことについてどうするんだ。これは憲法を変えなくても救えるんだよということであれば、それはそれで構わないんですけれども、憲法の制約があって救い出すことができない、これはあってはならないのではないか。

国家の最大の責務というのは、やはり国民の命を守ることでございます。これをどうやってやるのか。