昭和30年12月16日 衆議院 本会議

[013]
自由民主党 江崎真澄
われわれは、社会党の諸君にあえて申し上げたい。

今日、かつての自由党、民主党における、最小限の自衛力は持つべきであるとの主張において、防衛庁を設置し、乏しいながらも自衛の力をたくわえて参りましたるがゆえに、韓国の一方的発砲声明の威嚇にあっても、日本は、これを冷静にながめ、相手の反省を待ちつつ、これが調整に当ることができるのであります。

社会党の諸君が言う無防備、無抵抗論がもし日本に行われていたといたしますならば、韓国の一方的な暴挙と侵略行為は、島根県竹島のみならず、あるいは対島にも九州にも加えられていたであろうことは、想像にかたくないのであります。(拍手)

今日、われわれは、この韓国問題こそは、むしろ、社会党に対し、自衛力に関する政策転換の必要性を示唆しておるものとして、無策無能の言葉はそのまま社会党に返上いたしたいのであります。(拍手、発言する者多し)