平成16年04月21日 衆議院 武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会

[012]
自由民主党 森岡正宏
竹島について、昨日、民主党の末松委員の御指摘がございました。私も、この竹島の現状を考えましたときに、武力占領されている状態じゃないかと。武力攻撃事態とどう違うのか。どういうふうに受け取ったらいいのか。

韓国の海軍が占拠している状態、これが長く放置されている。その気になれば、これはあってはならないことでございますけれども、フォークランド紛争のようなことが起こりかねない。韓国政府は、実効支配していることが領有権を主張する核心要件だ、こういうふうにはっきり言っているわけです。自衛権が行使される3条件に該当すると読めないことはないんじゃないか。

私は、武力行使を望んで言っているわけじゃございませんけれども、まるではれものにさわるようにしている日本政府の姿勢が余りにも弱腰ではないか、そんなふうに思えてならないわけでございまして、はっきりと韓国に対しても物を言うべきだというふうに思うわけでございまして、井上大臣の御感想を伺いたいと思います。

[013]
内閣府特命担当大臣(防災) 井上喜一
今のお話のように、竹島につきましては、我が国固有の領土でありまして、現在、不法に占拠されていることは、言うまでもないわけでございます。

外務省のホームページを見ましても、こういうことが書いてあるんですね。「竹島は、歴史的事実に照らしても、かつ国際法上も明らかに我が国固有の領土である。」これが一つ。二つ目は、「韓国による竹島の占拠は、国際法上何ら根拠がないまま行われている不法占拠であり、韓国がこのような不法占拠に基づいて竹島に対して行ういかなる措置も法的な正当性を有するものではない。」このとおりなんですね。

さて、しかしながら、これをどうするかということでありまして、どのようにしてこれを解決していくかということなんですね。

これは、第二次世界大戦後の混乱の中でこのような状況が生じたわけでありまして、もう何年もたっているわけでございまして、政府といたしましては、これまで、これを平和的に解決するという方向で努力をしてきているということであります。我が国の立場としては、委員の御指摘のとおり明確でありまして、そういうことも率直に言っていくべきだ、こんなふうに思います。

[014]
自由民主党 森岡正宏
今、井上大臣がお読みになった外務省のホームページは、この間、私が国会で質問で取り上げまして、変えさせたんですよ。ようやくこうなったんですよ。政府は余りにも弱腰じゃないかと。私は、どちらの国のホームページかわからないような内容だった、それを変えさせたんですよ。私は、政府はもっとしっかりしてもらいたい、領土問題についてもっとしっかりしてもらいたいという思いを強く持っております。